Column

2022.06.18

夏が旬!美腸と美肌を導くトマトのチカラとは?

真っ赤なトマトの旬は6〜9月。
通年で出回っていますが、旬の時期さらにおいしく、栄養価もアップします。
身近な野菜であるトマトには美容や健康に役立つ栄養がいっぱい。
今回は、特に腸内環境を整える「腸活にとってうれしい成分にクローズアップしてご紹介します。

トマトの「うまみ」が腸をサポート

うまみ成分 グルタミン酸

トマトにはアミノ酸の一種であるグルタミン酸が豊富に含まれています。
グルタミン酸はしょうゆや味噌にも含まれている「うまみ」の代表的な成分。
トマトが他の野菜と比較して味が濃いのはグルタミン酸含有量が高いためです。

グルタミン酸の腸へのはたらき

おいしさを作り出すグルタミン酸、実は腸を助ける役割を持つ栄養素でもあることをご存知ですか?
腸は健康と美を司る重要な器官で、腸を整える「腸活」が近年注目されています。

グルタミン酸は小腸に運ばれた食物の消化・吸収のエネルギーとして使われます。
また、グルタミン酸には小腸の粘液分泌を増大させ、粘膜層のバリア機能を強化する作用があるという報告がされています。
つまり、グルタミン酸は腸そのもののケアやサポートをしてくれるのです。

腸活といえば、腸内環境を整えることを意識しがちですが、腸という器官そのものを元気にすることも大事なことです
トマトは身近な野菜なので日々の食事に取り入れやすく、日常的なグルタミン酸の供給源として活躍してくれます。

RICO NICOコラム|夏が旬! 美腸と美肌を導くトマトのチカラ

エイジングケアに効く トマトの成分

赤いトマト リコピンのチカラ

トマトは美容やエイジングケアの面でもうれしい野菜のひとつ。
三大抗酸化ビタミンとも言われるβ-カロテン、ビタミンC、ビタミンEをはじめ、美容への効果が期待できる成分が含まれています。
中でも注目したいのは、トマトの赤い色素であるリコピンです。

活性酸素除去してエイジングケア

人体には「活性酸素」が存在します。
活性酸素は体内に侵入した菌を排除するという良い面がある一方で、増えすぎると病気を引き起こしたり、老化を進行させたりと良くない面も持ち合わせています。
この活性酸素の厄介な働きを抑えてくれるのが「抗酸化作用」です。

リコピンには強力な抗酸化作用があります。
同じく抗酸化力を持つ成分であるβ-カロテンの2倍、ビタミンEの10倍ほどの抗酸化作用があることが研究で報告されています。
脈硬化抑制効果や血圧上昇抑制効果など、あらゆる加齢に伴うトラブルの予防をしてくれるうれしい成分なのです。

健やかな肌づくりに貢献

美肌の大敵である紫外線。
紫外線によって皮膚で発生する活性酸素は肌を酸化させ、シミやシワ、たるみを引き起こします。
また、紫外線は皮膚に照射されると「メラニン」が生成され、これがシミの原因となるのです。

ここでもリコピンが活躍してくれます。
リコピンは活性酸素を除去し、肌の酸化を防止。
それに加えてリコピンには、メラニン生成に必要な「チロシナーゼ」という酵素の発現を抑え、シミの原因を根本からブロックする効果が期待できます。
リコピンたっぷりなトマトはキレイな肌づくりに欠かせない野菜ですね。

おいしさも効果も加速するトマトの食べ方

加熱調理のススメ

生でそのまま食べてもおいしいトマトですが、リコピンを効果的にとりたい場合は加熱調理がおすすめです。

煮込んだトマトは生のトマトよりも、リコピンの吸収率が1.6倍もアップします。
さらに、煮込んだトマトにオイルをプラスすると、生のトマトよりも吸収率が4倍にも跳ね上がるというので驚きです!

また、トマトに含まれるうまみ成分のグアニル酸は、加熱すると増加し、グルタミン酸との相乗効果でうまみがさらに引き出されます。
おいしさアップ、リコピン吸収率もアップ、まさに一挙両得の食べ方なのです。

RICO NICO のフローズンデリ

RICO NICO のフローズンデリにはトマトのおいしさを活かしたメニューがラインナップされています。

スペイン生まれの酸味のあるスープ、ガスパチョをクリームを加えてまろやかにアレンジしました。
旬の完熟トマトを中心に、夏野菜のパプリカやきゅうりをたっぷり使用しています。

ビタミン豊富な野菜を、自家製トマトソースと塩麹で腸活にもうれしいラタトゥイユに仕立てました。
しっとりふっくら焼き上げた鶏むね肉のローストと合わせてお召し上がりください。

ジューシーな鶏もも肉とごろごろの野菜が食べごたえバツグン!
ピリッとした辛みが心地よい、トマト煮込みです。

まるで宝石のような透明感。
爽やかなバジルが香る、清涼感いっぱいの冷たいトマトスープです。
今までにないほどの、トマトのクリアなうまみをぜひご体感ください。

味わい深いトマト料理はフレンチシェフのお手製ならでは!
おうち時間に楽しんでみてはいかがでしょうか。


参考文献

  • 高田式久(2012年) 「トマトのアミノ酸について」 『日本家政学会誌』 Vol. 63 No. 11

  • 天ヶ瀬紀久子、中村英志、加藤伸一、竹内孝治(2011年) 「グルタミン酸による消化粘液保護作用」 『薬学雑誌』 131巻12号

  • 厚生労働省 e-ヘルスネット 「活性酸素と酸化ストレス」 (参照:2022年6月15日)

  • 農研機構 「トマトのうま味成分グアニル酸が加熱調理で増加」 (参照:2022年6月15日)

  • カゴメ 「トマト大学」 (参照:2022年6月15日)

  • 日本ビューティーヘルス協会 美容栄養学テキスト

  • 飯田薫子 寺本あい(2019年)『一生役立つ きちんとわかる栄養学』 西東社

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