「ボーンブロス」というスープをご存知でしょうか?
美容や健康への効果から、「飲む美容液」と呼ばれることもあるスープです。
ボーンブロスが腸活に期待できる効果や、美容や健康面のメリットを、美容栄養学専門士がご紹介します。
ボーンブロスとは? 腸活におすすめな理由
ボーンブロスとは?
ボーン(born)は「骨」、ブロス(bross)は「だし」。
ボーンブロスとは、骨付きの肉や魚を長時間煮込んでだしをとる、うまみたっぷりの「骨だしのスープ」です。
長い時間をかけて煮出すことで、骨に含まれる成分がスープの中にとけ出ます。
硬くて食べることができない骨からのたんぱく質やミネラルなどの栄養成分を、消化・吸収の良い状態でいただける点がボーンブロスのうれしいポイントです。
ボーンブロスに含まれる腸をサポートする栄養成分
腸はからだの中で健康と美容を司る重要な器官。
そのため、腸を整える「腸活」が注目を集めています。
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ボーンブロスには骨から溶け出たアミノ酸がたっぷりと含まれています。
中でもグルタミンという成分は、腸という器官自体を元気にするはたらきがあります。
そのため腸活で意識して取り入れたい成分のひとつです。
グルタミンの腸へのはたらき① 腸のエネルギー源として活躍
腸の大きな役割のひとつに、「栄養素の吸収」があります。
栄養素が腸管から吸収され、からだ中の細胞に栄養が行き渡ることで、からだの機能は維持されています。
この吸収の際にエネルギーとして利用されるのがグルタミンです。
グルタミンの腸へのはたらき② 傷ついた腸粘膜を修復
腸内環境は食生活やストレスなどの影響を常に受けているため、腸粘膜がダメージを負うこともあります。
腸粘膜が傷ついたままですと、栄養吸収や免疫力の維持など、腸本来のちからが発揮できない状態に。
グルタミンは傷ついた腸粘膜を修復し、正常化するはたらきがあります。
ボーンブロスに期待できる健康&美容のメリット
骨からのアミノ酸やミネラル類がとけ込んだボーンブロス。
普段の食事に取り入れることで得られるメリットは様々ありますが、健康面と美容面のメリットをひとつずつご紹介いたします。
免疫力アップに貢献!
腸管にはからだの健康を司る免疫細胞の約7割が存在しています。
免疫細胞の活躍なくしては、健康を維持することはできません。
そんな免疫細胞の主な栄養分はグルタミンです。
グルタミンが豊富なボーンブロスは、免疫機能を高めるためにも頼もしいスープなのです。
豊富なコラーゲンでエイジングケア
ボーンブロスには煮出した食材の皮や軟骨由来のコラーゲンが豊富に含まれています。
コラーゲンは皮膚や骨など全身の構成要素です。
肌のハリをアップさせるためにも積極的に摂りたい成分ですよね。
コラーゲンは、牛すじや豚足、鶏皮などに豊富に含まれていますが、高脂質な食品のため食べすぎには注意が必要です。
その点ボーンブロスは、コラーゲンがとけ出た「だし」なので低カロリー。
安心してコラーゲン補給ができます。

ボーンブロス✕食物繊維の組み合わせでさらに腸活力アップ
ボーンブロスをそのまま飲むのも良いですが、腸活を意識する場合は食物繊維を組み合わせることがおすすめです。
食物繊維で腸内環境を改善
野菜や海藻類などに含まれる食物繊維は、腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境を改善する「プレバイオティクス」です。
ボーンブロスと食物繊維を組み合わせることで、腸という器官自体を元気にする上に、腸内環境を改善する効果が期待できます。
ボーンブロスを仕込んだときはぜひ、野菜たっぷりのスープとしてもお召し上がりください。
ボーンブロスと野菜がたっぷり RICO NICO の料理のご紹介
RICO NICO の Pot Deli と Soup Deli には、ボーンブロスをブイヨンのベースとした料理がラインナップされています。
ベースに使用しているチキンボーンブロスは、たっぷりの鶏ガラを香味野菜とともに、じっくり6時間コトコト煮込んで仕込んでいます。
自家製のトマトソースをあわせ、ジューシーな鶏もも肉とごろっとした野菜が楽しめるトマト煮込みに仕上げました。
ベースとなるフュメドポワソンは鯛の骨やアラと香味野菜を煮込んでつくる、鯛のうまみが濃厚なボーンブロスです。
1食あたり1/3日分の野菜(約120g分)を使用した、あさりのうまみが濃厚な豆乳仕立てのクラムチャウダーです。
Soup Deli 彩り野菜の豆乳クラムチャウダー と、発酵食品の整腸作用にフォーカスして開発した 発酵Deli ポークフィレと野菜のロースト バジル&チーズ の2品をセットにした腸活におすすめの お試しセット も好評発売中です。
シェフが丁寧に時間をかけてとったボーンブロスが自慢の料理たち。
食物繊維たっぷりな野菜もふんだんに使用していますので、腸活におすすめです。
「ボーンブロスを仕込む時間はないけれど、ボーンブロスを使った料理を食べてみたい!」という方、ぜひチェックしてみてくださいね。
以下のオンラインショップで販売しています。
日々頑張っている自分へのご褒美として、ボーンブロスのおいしさを楽しみつつ、からだを労ってみるのはいかがでしょうか?
参考文献
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桑島靖子(2019年)『NY発!飲む美容液!魔法の骨だしスープで顔のしわ・たるみは消せる』PHP研究所
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穂刈量太 三浦総一朗(2011年)「1.消化・吸収機能からのアプローチ」『日本内科学会雑誌 第100巻 第 1 号』
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『美容栄養学テキスト』 日本ビューティーヘルス協会