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2022.02.25

腸活にうれしい甘酒の効果とは?飲むだけじゃない楽しみ方を美容栄養学専門士がご紹介

日本の伝統的な飲料、甘酒。
近年その健康や美容などの効果に注目が集まり、スーパーやコンビニエンスストアでも見かけるほど身近な存在となりました。
甘酒には具体的にどのような効果があるのか、また、毎日気軽に楽しむために役立つとり入れ方をお伝えいたします。
なお、甘酒には「麹甘酒」と「酒粕甘酒」の2種類ありますが、本稿は米麹で発酵された「麹甘酒」についての記事です。

発酵が生み出す甘酒の効果

麹甘酒は米と米麹、水だけでつくられた日本の伝統的な発酵食品です。
砂糖や甘味料を使用していないにも関わらず、しっかりとした甘さがあります。
この甘みは麹菌の発酵の力で生み出された、米由来のもの。
自然で優しい甘さが特徴の甘酒、効果は主に3つあります。

甘酒のカラダにうれしい効果・効能

疲労回復に効く!

甘酒はよく「飲む点滴」と表現されますよね。その理由は、主成分がブドウ糖液点滴と似ており、ブドウ糖やビタミンB群、必須アミノ酸が豊富に含まれているからです。
ブドウ糖は吸収が早く、ビタミンB群は糖を素早くエネルギーに変える役割があります。
そのため、疲労回復に効果はバツグンで夏場の熱中症・夏バテ防止などにも活用できます。
江戸時代の俳句には夏の季語として使用されているほど、古くから親しまれてきたエナジードリンクなのです。

胃腸の消化能力を助けて吸収をスムーズに!

甘酒に含まれる麹菌はでんぷん分解酵素とたんぱく質分解酵素を中心に、たくさんの酵素を生み出します。
甘酒は口に入れる時点で酵素によってある程度分解されているため、消化吸収がとてもスムーズなのです。
また、他の食材の消化も手伝ってくれるので、体内で消化にかかる負担が軽くなり、栄養素の吸収が円滑に行われるというのもうれしい利点。
食欲がない時や、消化能力が弱っている風邪の時は甘酒のチカラを借りるのも良いでしょう。

腸内フローラの改善し、健康・美容に貢献!

甘酒が近年美容・健康に注目されるようになった理由は、なんといってもその整腸作用です。
腸内フローラを整えることが美への近道といっても過言ではありません。
腸内フローラを整える、「腸活」には美容や健康などおおくのメリットがあり、近年注目されています。

甘酒は発酵食品であると同時に、腸内の善玉菌の好物であるオリゴ糖も豊富に含んでいます。
発酵食品とオリゴ糖は腸内の善玉菌の好物「プレバイオティクス」であり、
善玉菌のはたらきをサポート。
悪玉菌の増殖を抑え、腸内フローラを整える効果が期待できる食品です。

 

RICO NICOコラム|甘酒のうれしい効果とは?飲むだけじゃない楽しみ方

甘酒で腸活!健康的に毎日とり入れるポイント

甘酒に限らずですが、発酵食品は毎日口にすることが腸内環境を整えるために大事。
とはいえ、毎日甘酒を飲むのは難しいと感じる人もおおいのではないでしょうか?
ここでは日常に甘酒を取り入れる上での注意点と、続けやすくするポイントをご紹介いたします。

糖質量に注意!甘酒の適量とは?

甘酒は200mlあたり150〜160kcalほどでお茶碗1杯分と同じくらいのエネルギー量です。
健康に良いからといって水やお茶の代わりとして飲んでいると、あっという間にカロリーや糖分の摂り過ぎとなり、肥満や高血糖などの原因となってしまいます。
1日に飲む量は多くても200ml程度にとどめ、間食やおやつとして補助的に活用すると良いでしょう。

ダイエット中の方は、夜よりも朝・昼に飲む方が、糖質がエネルギーとして消費され中性脂肪に変わりにくいのでおすすめです。

「飲む」以外にも!気軽に楽しむ甘酒の活用法

「甘酒がカラダに良いとはわかっていても、毎日飲むのはたいへん…」と思っている方でも大丈夫!
飲む以外で楽しめる、甘酒のカンタン&おいしい活用法がありますので参考にしてみてください。

砂糖の代わりの調味料として

甘酒を調味料の一つと捉えて料理の際に砂糖の代わりとして使用すると、活躍の幅がグンと広がります。
砂糖大さじ1を甘酒大さじ1〜2を目安に代えて使ってみましょう。
使用する甘酒の甘さ・濃度によって異なりますので、調整してお好みの量を見つけてくださいね。
しょうゆや味噌など他の調味料と組み合わせて使用すると、甘酒の味が苦手な方でもとり入れやすいです。
甘酒としょうゆを2:1の割合で合わせるだけでできるタレは、照り焼きや生姜焼きの味付けにぴったり。
肉の下味に活用すると、麹菌のたんぱく質分解酵素のおかげで肉質がやわらかくなるという効果もあり一石二鳥です。

食物繊維に「ちょい足し」で腸活をさらに促進!

発酵食品である甘酒は、食物繊維と組み合わせて食べることでさらなる整腸作用のアップが期待できます。
食物繊維は野菜や海藻、きのこ類、果物に豊富に含まれています。
これらを使用した料理を食べる際に、スプーン1杯程度の甘酒を足すと良いでしょう。
果物を食べるときに甘酒をちょい足し。
野菜たっぷりのお味噌汁などの汁物や、サラダに甘酒をちょい足し。
少しずつですが、毎日手軽に続けられる方法としておすすめですよ。

RICO NICO の 発酵Deli ポークフィレと野菜のロースト 甘酒&アーモンド は食物繊維たっぷりな野菜と甘酒を組み合わせて作っています。
ふっくらと焼き上げたポークフィレと野菜のセットで食べごたえがあり、腸活にもばっちりです。

ポークフィレと野菜のロースト 甘酒&アーモンド

甘酒を腸活に役立てて健やかな毎日を

甘酒だけ飲んでいても健康と美容が手に入るわけではありません。
バランスの良い食事とともに組み合わせてとり入れることが、腸内環境を整えることに繋がります。
自分にあった方法で、甘酒を腸活の一つの手段としてとり入れてみませんか?


参考文献

 

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